地上の生物だけではなく、海の中にも川の中にも命のつながりがあります。
大きな魚は小さな魚を追いかけ、小さな魚は、動物プランクトンを食べ、動物プランクトンは植物プランクトンを食べるといった「くう」「くわれる」の食物連鎖があります。
八幡湿原の自然再生計画が「命の環」という呼び方をされて再生計画がされましたが、川や海の中にも、「いのちの輪」があります。
ちょうど12年前、島根県浜田市のしまね海洋館アクアスにて、「マイクロアクアリウム」のコンテンツ制作のお手伝いをさせていただきました。
水族館といえば、葛西臨海水族館のマグロの大水槽や海遊館のジンベエザメ、鳥羽水族館のジュゴン、名古屋港水族館のシロイルカなど、大きな魚が目玉になるので、ミクロの世界の植物プランクトンや動物プランクトンはあまり話題になりません。
でも、食物連鎖の出発点は、この植物プランクトンです。
このことをしっかりと知ってもらおうとアクアスに展示されたことは生物多様性の保全にとっては、とても重要なことでした。
ミジンコもそうですね。ミジンコは普段はメスだけで増えていて、単為生殖と読んでいますが、精子がなくても孵化することができ、生活環境が良くなるとメスはオスと交尾して丈夫な受精卵を作り、寒さや乾燥に耐えて悪い環境を乗り切ります。
そのおかげで、魚たちは餌に不自由しません。
浜田に行くことがあれば、しまね海洋館アクアスに立ち寄って、是非「マイクロアクアリウム」を見て帰ってください。

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