電力会社は環境アセスメントをマネジメントとして、環境保全に取り組んでいることはよく知られていますが、生物多様性の保全の取り組みについては、あまり知られていません。
そういう中にあって、東京電力の「尾瀬の自然を守る取り組み」だけは、多くの人に知られています。
尾瀬は、群馬・福島・新潟・栃木にまたがる広大な土地であり、平成19年8月、全国で29番目の国立公園として、尾瀬国立公園が誕生しています。
しかし、昭和30年代の尾瀬ブームでは、自然が荒らされかなり荒廃した場所になっていました。その場所を、一企業の東京電力が、なぜ再生させ、長きに渡って修復する作業をしてきたかについては、まったく謎だらけでした。
しかし、東京電力から、「尾瀬と東京電力~自然と人の共生のために~(冊子版/CO-ROM版)」を、送付していただいたことから、東京電力と尾瀬の歴史をはじめて知ることができました。
実は国立公園だから国が所有しているというわけではなく、尾瀬の特別保護地区の7割を東京電力という一企業が所有しており、私有地を公共のために公園として提供してもらっているわけです。
尾瀬を守るということは、自然との共生を目指す東京電力としては、自然なことであり、社会貢献であるとの考え方です。
生物多様性も地球の資源です。地球の資源を次世代に残し、地球が持続可能な発展を遂げていくために欠かせない取り組みです。

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